なぞなぞ

先日からの繋がりってわけじゃないんだけど、以前山本精一氏が何かの媒体で、「最強伝説黒沢は俺や」みたいな事を言ってた記憶があるんだけど、この「なぞなぞ」というアルバムは身も蓋も無いという点で、「最強伝説黒沢」と共通してるなぁ、と思いました。「泥棒の君」という曲には「俺は鳥なんかじゃない」とフレーズが出てきますが、黒沢がシートン動物記を読んで「ただ生きればいい」と一旦思うが、後になって「俺は動物じゃないんだからただ生きればいいってワケじゃない」と思いなおして、その間を葛藤して行ったり来たりする部分があってまぁ人間らしいなぁと思うのですが、そういう部分とも共通してるかなぁとか。(判りづらい表現でスイマセン。)
山本氏の唄はうだうだしていて、けっこう情けないんだけど、まったく鬱陶しくない。これって不思議なバランスだと思う。(最強伝説黒沢はこれ以上ないくらい鬱陶しい)この鬱陶しく無さが山本精一の個性なのかも。同じ事を例えば早川義夫がやったらまったく別物で鬱陶しくなりそう。(もちろん悪いって意味じゃないよ。)あと、「赤ん坊の眼」という曲の中に「アホはアホの唄をうたう」と出てきますが、やっぱり大阪の人はバカじゃなくてアホなんですね。